To be continued

単純な日記です。

詩ーバッタ

僕は、昨晩君のことを見ているとき、君が生まれたてのオンブバッタの幼虫みたいに見えていた。僕は、何故だかそのとき捕獲者みたいな深い深い感情を抱いた。僕はそのとき、出来ることなら●●●になってしまいたいと思ったのだ。僕の存在はいま、僕をヒトと規定するのでしかないのに、いま、一番の朝日を浴びながら君の存在そのものが喜び、深夜のコンビニエンスな蛍光灯をはじいている様子、それから笑う様子、あるいは、悲しみを感じている間、僕はそのとき、●●●になって君の汗、体臭、泣き声、笑いも全てを感じ取りたい。君のすべてを僕の身体全体に、バターのように纏わりつかせたい。僕は、そんなふうにある時は没個性的になって、君の声を聞くだけになる。きみの感触への愛着はもしかすると、擬似愛のようなもので、僕はそれを、炎天下、溶けてしまったバターがコンクリートを這う様子みたいにして、目を瞑ってそれを感じ取るだけになりたい。僕はが、閉じこもって本を読んでいるあいだも、目の前で慌てふためいている時も、君の存在について僕は、バターみたいににして理解する。それから待てる限りの僕の触手で君に触れてみる。僕の感情はそれを、ぐんぐん吸い取る。まるで●●●みたいに、僕のこころはこの店内の蛍光灯を反射させるものを求めていて、そのやり取り上に必要なものを次々と投げ出してゆく。僕は、自身の感触に夢中になる●●●でいて、あるいは、どこにでもいる、バッタの幸福を願うための捕獲者でもいて、僕は、僕自身の根底にある規定を邪魔くさく思うようになる。僕は何もかもを投げ出して、そのとき、君を感じるだけの●●●●●になってしまいたいと思った。