■

何か今更のようにポケモンブームが酷くて、Sくんも当然、ポケモンGOをやっているし、MさんはさすがにやっていないけれどアルバイトのAさん、文芸友達なんかも皆やっている。休憩中、あるいは待ち合わせて会うたびやポケモンスポットに来るたびにスマホを見入る彼等…これを見て僕は、本当にやめてくれよっていう気持ちでしかないのだけど、何故それほど熱くなるのか、それはやっぱりゲームのシステム上盛り上がって来る部分もあるのだろうなと思う。楽しいとかどうこうとかいうより、ゲームってシステム上そういうものだから。
こういうの特にポケモンの体力が落ちて、「つかまる？！」みたいな錯覚を見せられたり、負けまくってて次がない…！みたいな時、何か捕まえないと生きて帰れないみたいな気分にもなるのかもしれない。僕はそういう時のSがヤクザみたいにイライラしはじめるのを何度か見てきた。
僕は、Sについてたまに考えたりするんだけど、やっぱりフリーターをやっている人ってどこか変な人が多いように思う。Sも美大崩れみたいな格好をして生きているけどなにか、どこか常に「オレはまだ本気出してないだけ」的な雰囲気を漂わせて人に気を使わせるところがある。
というわけでポケモン、実際、目の前に人がいる時くらいやめてほしい。本当にそれは絶対に人としておかしいから。

それはいいのだけど、某文芸つながりで仲良くなった女の子から一年半以上はずっとLINEが来ていて、返事をしたりはしているのだけどだんだん怪しいムードになってきている。今日はバイトがあったのでなかなかスマホを見れなかったのだけど休憩中に見てみたら十五件くらいLINEが来ている。この時点で「おっふ」なのだけれど、内容がだんだん…なにか、女の子って、近しい人に対してどんどんお母さん的になってきますよね。やわらかめの支配者っていうんですかね…これを表現するにあたって、キャッチセールスにつかまってなかなかその場から離れられないときの気分を思い出してみてほしい。言葉や表情はやわらかく、むしろ垢抜けているんだけどどうしてもそいつの会話の答えすべて、「マイ・マンホール」の穴に繋がっていることをこちらはびんびんに感じざるを得ない…でそれでたちが悪いのがその会話に何やらユーモアがあると勘違いしてらっしゃる部分なんですよね。クスクス笑いながら言ってるんだけど、多分、思うんだけど、芸能人に絡んでる人、絡んでる側は特に面白くなくて芸能人の元ネタが面白いっていうだけなんじゃないだろうか（略略略　で、お世話したいのか分からないけど、◯◯くんはこうだよね、あれしてたよね、あれするはずだよね、けどわたしはこうなんだけどぺらぺらぺらぺらこうした方が良いよ、だってそれやってるとこうなるからみたいな素早目の相手を根本的に全否定するみたいな論理、これが毎度続いていて僕も口を滑らせて自分の生活の面を教えてしまったのはあるけど、その生活の面ついても言及が止まなくて一体なんだこれは、ストーカーなのかという感じが強めになってきている。最近ならもう毎日こう。「◯くんはこうだから…」僕は今日、本当に初めてなんだけどうっすらと湧き上がってくるものを感じていた。腹たつとか、ヤダな、とかっていうよりもうっすらと…こいつのこと、どうにかして葬れないかなと思った。縁切りたいな。死ぬまで会いたくないんだよな。けど、来るしな…呼んでなくても来るしな…こいつ、僕がその子にやったことならまだしも、なんで俺の生活の部分にまで入ってきて、あげつらって、その上「知ってるわたし、すごいでしょ？」みたいな勢いで来るんだろうか。毎回、毎回、毎日、毎日、こいつ、それが冗談だから楽しいと思ってやってるのかもしれないけど、くすりともしたことはないし、一体なんの執着で親切を装って来るんだよ。こういう、うっとおしいなという感情を母親にも感じたことはあるけれど、ここまで執着されて、意味も理由も分からないし、何かたびたび全く関係のない異性をも引き連れて来る部分（盾のようにして来る）も意味不明で周り全体が迷惑しているその上に「◯くんのせい」がたまご丼状にかかってきたのは驚愕した。
実際ものすごい悲壮感を出して毎回やっているのを全員が見ているのだから◯くんのせいなわけはないのだけど結局雄弁な人間の言うことをひとは聞くのかもしれなく、一瞬焦ったけれど、一秒くらいでどうでも良くなってしまった。別にもう、しらんて。

最終的にはその子、最後に会った時何か僕に催眠術をかけようとしてきていたのだけど、一体どういうことなのでしょうか。こういうことって、社会的に許されるんでしょうか。