To be continued

単純な日記です。

とりあえずこれを、前のページに入れたいという理由だけで頑張って三時間かけて編集し直しました。美樹先輩へ。自分はこれを、努力だとは思っておらず完全なる趣味だと思っています。いつも、答えがわかっていないのに答えを教えてくれてありがとうございます。

ばきっ!

目の前から,ヤンキーが一人吹っ飛んでいった。そこに佇むのは最強の男、山田。「ふっふっふ…。

この最強の俺である、KINGオブゴッドやまだの手にかかれば,倒れないやつはいない…」

「ちょちょ、ちょっと待ってください!」

「ん?」

「はあ、はあ…。

山田さん!いったじゃないですか。これからは、皆で一緒になってやっていく方針って決めましたよね?」「なにっ」

「これからは、互助会のみんなで方針を決めて,それから前に出ていこうって言う決まりになったはずですよ。なので、その…フレーズとかもやめてください!これからは、互助会の一員として、「KING@ゴッド@互助会」ってちゃんと名乗ってくださいね!もう!」

「……」

「それに、そもそもあなたみたいのがそんな名前使うのバチあたりですよ。」チラと山田の方を見て山一はいう。

「あん?」


山一を睨みつけるやまだ。「…」やまだは、怒っているというよりももともと会話におけるツッコミ耐性がないのである。




ーー放課後。

「えー。これから、皆で互助会の集まりを開きたいと思います。第17回互助会のテーマ「バンジージャンプをみんなで飛ぶ」です。
ざわ…ざわ…
「まず、委員長お願いします」

「ハイ。わたしは、まずこれからのバンジージャンプについて過去の資料を持って参りました。

それによるとまず、バンジージャンプの弱点としてあるのは①孤独感 ②安全確認の有無 ③持続性 が挙げられると思います。これまでのようにバンジージャンプが世界の中でも珍しいものとしてあるとき、唯一の問題点として,④効率について考えてみた結果存在論に関わるという考えに誰もが辿り着いてしまったわけです。皆さんも、会報の1ページを今一度読み直してみてください。ぺらり。つきましてはこれを、これからは皆んなと共に一緒にやるということで、全てをやり直す。ですからこれからもより一層のバンジージャンプの運動になっていくかと思われます。

委員長が座る。「成程。
それでは書記の橋下@互助会くん」

「ハイ。」立ち上がる橋下。「わたしは、これから開催されるであろうバンジージャンプの場所について、ごく基本的なイメージを述べたいと思います。」

「うむ」

「えー。まず、ひとつに公園。それから民家。そういったものがあげられると思います。
カッカッカッカッ!と板書する橋下。「バンジーの安全、それから公共性の有無について考慮した結果,皆で少しずつ前へと出ていくというのが最も安全なのでは無いか。」

「成程。」

うなずく橋下。「現時点ではここに居るやまださん宅が立候補してくださいました。第一回めには、やまださん屋根の上から、羽のように降りてくるのが良いかと思うのですが」

「ほう。」

「ハッ。」

会長はうなづく。

「エー。それで、会員の皆さま,ほかのご意見がありましたらお願いいたします。」

「はい!」

「では、村田くん」

「私は,安全ロープなしでするバンジージャンプの危険性について、オイコノミヤ事件の性質についてまとめてみることにしました。」

「うむ」

「そもそも…ですから…事件の性質について,わたしはもっと詳しく述べられると思っています。」

注)オイコノミヤ事件というのは,2010年頃にバンジーブームを引き起こした子ども達の危険なあそびの事である。

「それはいっとき、各界に於けるお花摘みのようにブームを巻き起こし始めて、わたしは…









……アガペッッ!」

「村田くん。意味がわかりません」

「す、すみません」


「ハイっ!」傍らにいた青年が手を挙げる。

「はい。じゃあ、やました@互助会さん」

「はい。わたしは、普段ハンバーグ剥製師をやっているものです。

ざわ…

「今なんと。」

「はい。剥製師でございます。」

「ほほう。してバンジーに興味がおありで」

「ええ。わたしにとってのハンバーグの土台というのは…」やましたさんは、天井を見上げた。



「@桃太郎@ハンバーグというアカウントの人間性を川の流れの…アッイヤッ、ぎょうざの皮にみたてたもので、つまり」

「やましたさん…」

「は。なにか」

「すみません。ハンバー…まず、土台からしてよく分からなかったんですが」

「すみません。ええと。分かりやすく話し直したいと思います。でも、安心してください!わがぎょうざハンバーグのレシピは、スプラッターに弱い皆さんのために「もうすでに出来上がってるもの」一切の生物を食用もしくは外注に頼ることにしておりかつ、虫の湧きがちなカルマを一切合切おとしきったもののみを調理し,その成れの果てなる虫ハンバーグを川の流れに…アッイヤッ、パソコンにあげていっていっているのですが普段からわたくし、そもそも食べ物というのは文化にもっとも深く根付いているものであり、ピクサーのハンバーグというのは…」

「やましたさん!!」

委員長は咳払いをする。


しーん!

「みなさん…」

ざわ…

「今一度確認したいと思います。きちんと委員長たちの…というか前案を確認しましたか?」

「…」

「あくまでこの互助会のルールは、「みんなで仲良く一歩前に踏み出す」です。なので基本的なルールとして、バンジーをやるやつ以前に皆が取り入れやすく,分かりやすいものにしていただきたいのです。」

会長のさししめした方向には,コケみたいになって群れるヤンキーたちの塊があった。

「だから夏が終わってるのにあんなにもあんなにも、未だ来てるじゃないですかっっ!!」



しーん!


で…そのルールをもう一度入れこんだ上で、皆のために…きちんとやってください!皆さんの中から、ええと。あっそうだ。⑤持続性についてもっときちんと話せる方はいますか?」

「はい」

「西本くん」

「はい…わたしは、まず健康づくりから始めるのが良いと思いました。」

「ほう」

「つきましては…こちらのニコニコショッピングで販売されている天然由来のサプリメントを使ってみるのが良いと思います。」

委員長はとりあえずうなずく。

「天然由来のアガリクスエキスを詰めたこのカプセルです」

「ほう」

「これを10日にわたって飲み続けてください。きっと…それはもっとアガリクスだと思います。それからこれを政府の方に@ジャンガリアンハムスターで申請すると一日一万円まで減額されて…」

「西本くん」

「は?」

「一体どういうことですか?」

「はっ」

「ジャンプは?安全ロープは?どうなりましたか?」


「エッあの…げんが、だから、そ、その…えと…えと…」

西本くんも、実はツッコミに対する耐性がない。

ー西本くんは、皆のみてる前でスーパー訳がわからなくなってしまい、そのまま握りしめたこぶしを委員長に叩きつけようとした,が!その時!

バラバラバラ〜ッ!

あたりに、ベニテングダケの乾燥したやつがいっぱいに散らばってしまう。

「西本くん!も〜!ぜんぶ拾ってください!」

委員長のツッコミに西本くんはハッとしたが、その大声は西本くんの目をくらますための委員長のはったりだった。

「…大丈夫ですか。」

「ああ。
ふう…
(西本…いつも、危なすぎるやつだ)
いつか絶対にピー(伏字)してやる。


しかし西本くんはいま、ベニ天狗岳のせいで泣いている。








「すみません。」

「ん?」

「あの〜。わたし、もう降りてもいいですか?」

「キクラゲの会さん。」

はあっとため息を吐く若い婦女子。
「キクラゲの会さん。スタントマンとして屋根まで上がっていただけるのですか?」

「ち、ちがいます。」

「え」

「こんなこと、もうやってられません!」

ばん!とキクラゲの会長がテーブルを叩いた。

「え?」皆が会長の方を見る。

「おっと。キクラゲ@互助会さん。いったいどうされましたか?まだ開始して十五分のあとで三十分しか経っていませんが…」時計の針が、最早10時45分を指していた。

「えと…だって。わたし達小さな田舎の片隅で、これまで個別でこつこつ来たのに,互助会だなんだとか言って、急激に出てきたこいつら、わけのわからないメンバーからバンジージャンプを今更強制されるなんて…」

目線をなげかけられたメンバーが椅子の上からキクラゲさんの二つお下げを見ている。

「じゃああなたは、飛ばれるということですね?」

「え?」

「飛ばれるということですね?」

「なんですか?」

「だから、おまいも、天井よりも高い場所からバンジーできるっていうことなんでしょ?!?!」
委員長が、金切り声でつっこんでくる。




「とば…そ、そんなの、毎日やってます!」

ざわ…

「なんですと?」

「ていうかこんなカッコ悪いことわたし、できません!」

「…」

「…」

「…」

「…」

「こんなこととわ?」

「だから、@だとかバンジーだとか、わざわざ言われなくても皆老若男女が外で一生懸命働いてるのが当たり前じゃ無いですか!わざわざ名前つけてくるとかなんだとか…勝手にやってろていうか、恥ずかしいってことです!」

シーーーーーーーーーーンッッ

「だから今後,活動は別件でやります。」

「分かりました。飛ばれる…ということですね。」

「は?」

「それじゃあ、キクラゲの会@互助会さんは今日限りで互助会を抜けられるそうです。

…つきましては,もしもこれ以降単独でバンジージャンプをされる場合、キクラゲの会長さんだけ懲罰料として一回につき三千万円を徴収させていただきますね」

「え、どうしてですか?!」

しーんっ

「わ…かりました」

キクラゲの会の会長は黙り込んでその場に座った。

(三千万円?!どうかしてるわ。バンジーにいったいどんな価値があるっていうの…)

キクラゲさんはその場にあるノーパソをいじり、バンジージャンプについて検索をかけてみた。そうすると画面一面にはにこやかなきのこシスターズの画像がいっぱい出てきていた。

(でも、バンジージャンプって言ったって…)

何をとぶのよ?

キクラゲの会長はあたりを見回してみたが、皆根本的なことというよりもだいたいのさじ加減でしか理解していないような気がしていた。

(もし、なんかを勝手に商標登録してるとしても、カブッたとしても無視すればいいし、それに…必要に応じてこっちで勝手に名称変更してやればいいわ。)

キクラゲの会長@世界は思い直しパソコンの電源を切った。

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ーーーー

「それでは、第三回目の会議を終わります」

他のメンバーたち総勢三十名がばたばたと支度をし帰る準備をし始める。

「…」

「キクラゲの会さん。ちょっと待ってください。」

「はい?」

キクラゲの会長は呼び止められ、ドアの前で立ち止まり後ろを振り返る。そうするとバタバタバタっと駆けつけた男子、というか委員長以下えらいメンバーがうしろにかたまって立っていた。

「な、なんですか?」

スウッ…

「こ〜れ〜が〜 互助会のパワ〜

互助会のパワ〜

互助会の神通力〜」

会長が歌い始めたかと思うと,今しがた用意していたメンバーたちもみなこちらを向き,歌い始めた。

「こ〜れ〜が互助会のパワ〜

互助会のパワ〜

互助会の神通力〜」

「キャ,きゃーーっ!変態ッ」

「……」

キクラゲの会の会長は、急いで外に向かって走り出した。

ーつづくー