To be continued

単純な日記です。

三段論法

今日も仕事だった。本を読む気がなくなり、小説を書きたくなくなるなどありつつも日常生活の方は特に普通に過ごしている。今日はアルバイト先のSくんがいて、お正月ラッシュも終わって客足がまたも途絶える日々を送っていた。僕は今日、ふと湧いてきた気持ちで、Sに対してあたりさわりのない会話ではなくデリカシーのない相手からはあまり触れて欲しくない生活の方の話を持ちかけてみようと思った。初めはそんなつもりではなかったんだけど話しているうち自分の中から鬱屈、悩み、不満がそれほどの攻撃性もないまま飛び出してきたので僕はなにか「イケるな」みたいな感じがした。今日、なんか調子いいな。このままで吐き尽くしたいな。何かわからないけど僕は思った。
話し終えたあとSが僕に対して「分かりますよ」と言ってくれたので僕は、ホッとした。あ、そうだ…「ホッとする」っていうのが最近、なかったな。って感じた。自分でも意外なくらい肩の荷が降りていたのである。最近、気持ちを書くのはいいが、誰も見てはいないし、実際の相手にそれを聞いてもらって「そうだね」っていってもらう機会が全くなかった。が、正直言って、話してる間では僕は、本当に俺ってこんなこと考えてたんだっけ?みたいな感じに思えてきていた。上司のこと、それから前の仕事の上司のこと。僕は何故か、年上の男性とウマが合わないってことが多い。これは僕が異常なのか、それとも相手が異常なのだろうか…的なやつを話まくりながら、自分ってこんなこと考えてたっけ?って思ってた。その話、Sは同意してくれてるけど、僕が最近ずーっと鬱屈を感じてたのって本当にこの部分だったんだっけ?「?」みたいなふうに何故だか思った。たしかにそれは、意識上には上がらないままで僕を占めていた悩みだったのだろう。僕はたしかにそれを誰かに話したいと感じていて、整理されないままであったことを感じつつ、でもなんでこれが先に出てきたんだっけ?とは感じていた。僕は何故Sに、こんな中途半端な場所でこういうこと言ったのか意図すらよくわからなくなっていた。けど僕は、出てきてしまったんだからそういうことなのかもしれないなと思った。
で、Sから返事が来て、僕はこのとき思ったんだけど、人が悩みを話したりするとき、1番してほしいことは人から「それは普通に悩むようなことだよ」と言われることなんだと思った。人が悩むとき、悩みの解決法以前にまず、「こんなことで悩んでもいいのかな?俺って、普通?それとも異常ですか?」ということを判断してもらいたがってるということなのだ。自分の場合はなぜか判断基準の自信がなくなっていたのと、自分が言うべきことじゃないしもっと誰かがそれを上手くかいつまんで欲しいみたいなのはあったのかもしれないと思う。こういう悩みってもしかするとあって、結局「なんで誰も何も言わないんだよ」感が拗れまくってしまいに誰とも話したくなくなるような。皆が蓋してるっていう話題、手を付けてもいいことなんてとにかく何もないから。

僕はSから強めの「悩んでてもいい」って事をもらって、ちょっとだけ勇気が湧いてきた。最近、やたら美意識が高くて周囲には厳しいドグマを履き続けているSを僕は避けていたんだけど、「とりあえずの同意」はしてくれるんだなと思った。